走る母
最近の母は外出したとき、「歩く」というより「走る」。

母は両足とも骨折したので歩行器でしか歩けないのだが、その歩行器を押して、走る。

歩行器は外国製で大きな車輪が付いているので、多少荒っぽい使い方をしても、平坦な所ならまず倒れることはない。 

車から降りると、一直線に走っていく母。

運動不足の私は当然、追いつけず、だんだんと引き離される。

この間は100メートル以上、離された。

何が母を走らせるのか?

それにしても、84歳の歩行器を押したお婆さんが走っていく姿に、道行く人たちもぎょっとしている。

先を行く母が交差点に差しかかった。

赤信号もかまわず、道路に出る母にヒヤリ。。。「あぶない!」

なんとか追いついた。

「危ないやん! 赤信号なのに。。。」 と、母に抗議するも、「そんなん、私知らんもん」 というような顔をしている。

それにしても、走り続けてしんどくないのかな〜。

「しんどくない?」 と聞くと、「全然!」 と答える母の額と鼻の頭に汗が光っている。

母は競走馬のようなのだ。

とにかく、人より一歩、前に出たがる。

いつも「負けたらあかん」 を口にし、「一等賞!」という言葉に狂喜する。

母の前世は競走馬だったのかもしれない、と本気で思ってしまう。

それにしても、こっちももうちょっと運動しないと、また引き離されて、母に目が届かず、危ないことになってしまうかも。。

それにしても、母が最近、なぜそんなに走るのか? 何が彼女を走らせているのか? 全くの謎である。

2008/03/17(Mon) | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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